捨て身のステマネ読本
(著 ozakikazuyuki | SODÉ)
『捨て身のステマネ読本』はozakikazuyuki の個人誌(同人誌)です。アマチュアのステージマネージャー経験をもとに、ノウハウをまとめた冊子となりました。2014年8月15日に夏コミで頒布予定です。(「Circle Trebuchet」(8/15金・西ホール・か22a)へ委託します)※頒布は終了しました。
本書の発行元は個人サークル扱いで「SODÉ|ozakikazuyuki」と表記することにしました。「SODÉ」は「舞台袖」のことです。最初は「下手袖」(Shimoté-Sodé)と書くつもりでしたが、長いのでやめて単にSODÉにしました。「É」としたのは「エ /e/ 」をきちんと発音したいからで、「そで」と読まれるためのわたしなりの工夫です。
緊張や危険と隣り合わせの光の当たらない場所/ステージマネジメントは減点方式で評価されます/あなたが舞台袖の暗がりでつらい想いをしないために/謝辞/おことわり
本冊子の要点/ステージマネージャーが用意するもの/資料/1 時間管理に関する資料/スケジュール/スケジュールに最低限記載しておく情報/当日タイムテーブル/舞台進行表/2 空間管理に関する資料舞台配置図(舞台平面図)/会場内導線図(会場平面図)/プログラム(演目の一覧)/楽器編成の一覧
コラム【ちょっとひと息】
資料は紙が良いか? iPadなどのタブレット端末が良いか?
第1章 舞台(ステージ)とは何か
第2章 進行とは何か
第3章 ステージマネジメントの目的
第4章 ステージマネジメントの成功と失敗
(ステージマネジメントへの評価は減点方式)
第1章 ステージマネジメントの3要素(時間/空間/演目)
第2章 編成
(オーケストラの編成/X管編成/Y型/吹奏楽の編成/合唱の編成/独奏・独唱やアンサンブルの編成/独奏・独唱(ソロ)/無伴奏/ピアノソロ/バロックソナタ/二重奏・唱(デュエット)/三重奏・唱(トリオ)/バロックトリオ/トリオダンシュ/四重奏・唱(カルテット)/同一楽器による四重奏/弦楽四重奏(弦カル)/ピアノ四重奏/サックスカルテット/五重奏・唱(クインテット)/木管五重奏/金管五重奏(金五)/弦楽五重奏(弦五)/ピアノ五重奏/クラリネット五重奏/六重奏・唱(ゼクテット)/七重奏・唱(セプテット)/八重奏・唱(オクテット)/九重奏・唱(ノネット)/十重奏・唱(デクテット)/合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)/ビッグバンド)
第3章 資料の作成とそのポイント
第4章 時間を司る
(時間に関する書類① スケジュール/「スケジュール」をつくる/本番/GP(ゲーペー)/リハーサル/通常練習/会場側との打ち合わせ/スケジュール作成時の優先事項)
(時間に関する書類② タイムテーブル/「公演当日タイムテーブル」をつくる/縦軸に時間を記載する/横軸に会場の設備や会場内の区画の名称を記載する/人の流れ、予定事項、特記事項を配置する/動きを確実に「見える化」する/タイムテーブルに記載される「予定」の内容)
(時間に関する書類③ 舞台進行表/「舞台進行表」をつくる/縦軸に時間を配置する/最初に書くのは舞台の進行/照明などの演出がある場合、その旨を記入する/暗転の種類/区切りとしての暗転/スポットライトを浮き立たせるための暗転/客席の暗転・明転/舞台進行表における照明ワーク/ベル、影アナウンス/影アナ台本の構成要素)
第5章 空間を司る
「舞台配置図」と「会場導線図」/舞台上空間を管理する書類/空間に関する書類① 舞台配置図/舞台平面図の入手/舞台配置図の作成/平台/箱馬/開き足/平台の大きさ/木台(きだい・もくだい)/箱馬(はこうま)/開き足(ひらきあし)/使用頻度の多い「段の高さ」/メートル法が使われる場面/舞台機構を知る/反響板の位置/迫(せ)りの位置/コントロールパネルの位置/オーケストラピット/吊りバトン/出入りドア/舞台配置図面の作成/反響板/ひな壇/合唱の段/打楽器の段/金管楽器列の段/ホルンの配置/木管後列/木管前列/ハープ台など/指揮者台/オケ台/ピアノ/オルガン、チェレスタ/ハープ/弦楽器/木管、金管/合唱・独唱/打楽器/出演者の入場方法の3つのスタイル/空間に関する書類② 会場導線図/会場見取り図/会場内導線図(会場平面図)/導線)第6章 演目に関する資料(プログラム/概要に関わる情報群/演目や内容に関わる情報群/メインには入らない「小さい演目」)第7章 ホールとの打ち合わせ(ホール打ち合わせのよくある流れ/ホールの職員から、頻繁に聞かれること/当日のタイムテーブル/舞台の進行表/舞台配置図/ピアノの調律
【コラム ちょっとひと息】スタインウェイとヤマハのどちらを選ぶべきか?
照明ワークについて/音響機器の利用について/未決定情報はどの程度許されるか?/ホールの打ち合わせ後にすること
第1章 道具類(書くもの/貼るもの/切るもの/照らすもの/入れるもの/測るもの/他の便利な道具類)
第2章 服装(ブラックタイ/スーツ/黒系のカジュアル)
第3章 図上演習(ステージマネジメントの図上演習とは?/図上演習によるステージ進行の「リハーサル」/図上リハーサルの準備)
第4章 ステージマネジメント成功のための技能と能力(想像力/観察力/ステージを多く観る)
第5章 公演当日を迎えて(当日の心構え/当日の流れ/朝、会場に到着する/搬入口が開く/打楽器や大型楽器の積み降ろし/舞台設営を取り仕切る/ひな壇組み/椅子、譜面台を配置する/椅子の配置の順番/椅子配置でのポイント/コンサートマスターの位置と最初の半円/弦楽器群の椅子と譜面台の配置/バス椅子/ハープの位置/オケ中のピアノ/木管首席のボックス配置/座面の高い椅子を使用する木管楽器/楽器置き椅子や箱馬の利用/金管楽器の椅子と譜面台の配置/ホルンの配置/管楽器の譜面台の配置/ティンパニの配置/その他の打楽器の配置/ゲストや指揮者と進行の打ち合わせ/リハーサルの進行を取り仕切る/開演の指示を出す/指揮者・ソリストの送り出し拍手/カーテンコールとアンコール/映像撮影のカメラマンや写真家への対応)第6章 進行が押した場合の対処法(進行が押した場合/休憩を詰める/巻きで進行する/プログラムの省略/とにかく迅速に撤収する
いざ、自ら進んで日陰へ/舞台袖という栄光ある暗がりへ/一音も鳴らさない音楽家として
本書のシリーズ第2弾を企画しています。(制作中・発行日未定)
どうぞご期待ください。