notes for thinking―考えるための備忘録
一般的に、物語を見ていていちばんストレスを感じるのは、何に期待していいのかわからないときだ。人は何に期待していいかわからない時間が続くと気持ちが離れる。惹きつけられる物語というのは、つねに何に期待していいかが明確で、そのために必要なのが「目的」と「障害」だ。
「目的」があることで、その目的が達成される期待が高まる。「障害」が立ち塞がることで、それを乗り越えることに期待する気持ちが生まれる。結果、目的が達成されたり、障害が乗り越えられると、満足したり感動したりするのだ。
目的と障害がはっきりしているからこそ、どう期待していいかが明確で、引き込まれるのだ。そして大抵は、期待どおりの方向に進んでいく。ここもポイントだろう。『SPY×FAMILY』はあまり焦らしたり、引っ張りすぎたりしない。多少はピンチになるが、最後は気持ちよく終わらせてくれる安心感が、作品の魅力につながっている。
https://toyokeizai.net/articles/-/603626?page=2
2022.7.18
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