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notes for thinking―考えるための備忘録

未生の命へ利益を渡せるか?

国を継続していくことは「生まれた後の命と生まれる前の命をバランスし続けること」と言い換えられる。(略)
生まれる直前から生まれた後の命を担当するのが医療、生まれる前の命を担当するのが社会の枠組みや政治。(略)
生まれる前の命をどう守っていくか、つまりは生みやすい社会や制度や環境ということになるかと思いますが、担当している省庁はありながら非常に横断的で複雑です。なにより生まれる前の命が抱える最大の弱点は、票として表現することができない。(略)
民主主義制度の国家が継続するには、生まれる前の命を誰かが代弁しなければならず、自分の人生を超えた時間軸で個人が投票することを求められている。(略)
人間は果たして自分の個人の利得を超え、自分の人生の時間軸を超え、今目の前にいる人間だけではなく生まれてくる前の命まで想像しながら、自分の利得を未来に渡すことができるのか。

Deportare Partners Newsletter(2022年8月)より

2022.8.8
#ちょこっと仕事術と「考え方」の考え方
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